水分補給は大切といわれるけど
水分補給が大切な理由
水分補給は非常に大切です。
水を飲まなければ死んでしまうわけですから、それは誰もがよく理解していることでしょう。
しかし、具体的にどんな理由で大切なのかをご存じでしょうか?
まず、体内に摂取した水は体の各機能をスムーズに促してくれます。
たんぱく質、炭水化物、ビタミンなどの栄養素を分解するとともに、酵素反応をスムーズに発生させ、体の隅々に栄養素が行き届くように助けてくれるのです。
水分によって体内の毒素が排除されますし、免疫系を促進するため、しっかり水分補給をするほど体調も肌の調子も良くなります。
さらに、水分の消費量は体温調整や筋肉の生成、脂肪の燃焼とも関係しているため、適切な量の水分摂取を続けるほど健康的な体になりやすいのです。
1日に必要な水分を飲む量
人間は運動しなくても、汗などによって水分を失っています。
呼吸や食べ物の消化でも水分が失われており、その量は1日で1.5Lから2Lほどです。
ふだん運動しない人でもこれだけの水分を失っているわけですから、1.5~2Lが必要最低限の目安になることがわかるでしょう。
ただし、必要な水分量には個人差があります。
暑い地域に住んでいる人は寒い地域に住んでいる人よりたくさん汗をかくため、その分、必要な水分も増えるのは当然です。
アスリートや肉体労働者など汗を大量にかく仕事をしている人に関しても、言うまでもないでしょう。
そうなると、「自分にはどのぐらいの量の水分が必要なのだろう?」と思います。
一つの目安として、体重1kgあたりに必要な水分量から、1日に摂取するべき量を割り出す方法があります。
科学団体のガイドラインによると、体重1kgあたり35mlというのが最低限の量です。
この目安でいけば、体重50kgなら約1.7L、60kgなら2.1L、70kgなら約2.4Lとなることがわかります。
つまり、体重が多い人ほど1日に補給すべき水分の量も多くなるということです。
ただし、体内に摂取する水分は飲む水からだけではありません。
食事に含まれる水分もあるので、3食しっかり食べている人なら食事だけで1Lから1.5Lの水分を摂取できているはずです。
「自分は体重60kgだから、毎日2L以上も水を飲まなければいけないのか」と思った人は安心してください。
何を飲むべきか?
ふつうの水が一番で、日本の水道水はとてもきれいなので水道水でかまいません。
それがいやなら、ミネラルウォーターや浄水器の水を飲みましょう。
逆に、添加物の入っている飲み物には注意が必要です。
清涼飲料水には糖分や調味料が含まれているので、こういうものばかり毎日飲み続けるのはおすすめできません。
お茶やコーヒーもカフェインなどが含まれているので、水代わりにガブガブ飲まないようにしましょう。