痛み止めの種類と選び方

痛み止めの概要

痛み止めは、薬学の世界で鎮痛剤とされるもので、痛みに対する鎮痛作用を有する医薬品の総称を指すものです。
同じように、痛みを止める役割のある麻酔薬ですが、薬学ではこうした麻酔薬と鎮痛剤は、個別のものとして区別されています。

薬学で用いられる痛み止めの特徴は、中枢神経系および末梢神経に対しで、様々な機序で作用するものです。
痛み止めは、鎮痛剤として服用されるものですが、服用外医薬品として、湿布薬があることもご存じなのではないでしょうか。
湿布薬は、鎮静効果のある薬が塗られているフイルムなどで、鎮痛剤とは個別に用いられるのが常です。

痛み止めの種類

痛み止めの中には薬学上、鎮痛剤として分類されていないものもあります。例えば、三環系抗うつ薬や抗てんかん薬などがこれにあたるもので、これらの痛みは神経因性疼痛として分けられています。主な陣痛剤としては、大きく三つに分類することができます。

・アセトアミノフェンとNSAIDs系薬剤
アセトアミノフェンは、解熱鎮痛薬の一つで、鎮痛薬及び総合感冒薬として、発熱/寒気/頭痛などの症状改善に用いられる。
NSAIDs系薬剤は、非ステロイド性抗炎症薬として、疼痛/発熱/炎症の治療に用いられる。
・COX-2抑制剤
炎症作用が認められているが、副作用について現在論議中の薬品である。
・オピオイド
脳のオピオイド受容体に働きかけ、効果的な鎮痛効果ですが、依存性や耐性の高さから副作用も懸念されている。
・そのほか
三環系抗うつ剤、抗てんかん薬などがある。

症状別痛み止めの選び方

薬学に関して専門的な知識がなくとも、成分や商品名によって痛み止めを選ぶことができます。
『頭痛がする』
・ロキソプロフェン
ロキソニンSなど
・イブプロフェン
イブA錠EX
・アセトアミノフェン
タイレノール
・イソプロピルアンチピリン (ピリン系)
・アスピリン系
セデス・ハイ

『生理痛』
・イブプロフェン
エルペインコーワ
・ロキソプロフェン
ロキソニンS
・アスピリン
バファリンA
・アセトアミノフェン
小中学生用ノーシンピュア

『歯の痛み』
・ロキソプロフェン
ロキソニンS
・イブプロフェン
リングルアイビー200
・アセトアミノフェン

『関節の痛み』
・アルミノプロフェン
ルミフェン
・ロキソプロフェン
ロキソニンS
・アセトアミノフェン
ラックル速溶錠

『眠くなりにくい鎮痛剤』
ブロムワレリル尿素及びアリルイソプロピルアセチル尿素の成分の入った商品
・ロキソニンS
・リングルアイビー200
・バファリンA
・タイレノール

痛み止めを飲む際の注意点

痛み止めを飲む際の注意点と、アドバイスについては以下の2点のポイントに留意しておきましょう。
・状況によっては、医師に相談すること。
・場合によっては服用を取りやめること。

薬学的にも、痛み止めは、一時的に痛みや炎症を抑え込むものです。
根本的な原因を排除するためには、かかりつけの医師のもと、適切な診断を受ける必要があります。
また、15歳以下の小児が服用できない商品もあり、添加物の種類によっては、アレルギーを引き起こす可能性があることを覚えておきましょう。