私が薬学部を志望した理由

薬学部へ興味をもったきっかけ

私が幼少の頃に、祖母が病気の治療で入院することとなりました。
生命の危機であったため新薬を使用したほうが良いと医師が判断し、実際に新薬を試した結果、無事回復して退院しました。
現在も元気に過ごしており、お盆やお正月の時期になると親戚の人も集まって楽しく過ごしています。
この経験から、私たちの命を救う可能性を秘めており、本人だけではなく周りの人にも幸せを運んでくれる薬に興味をもつようになりました。

病院や薬局で薬をもらう際に、薬の効果や服用する際の注意事項について書かれた紙をいただくので、内容を忘れないようにといつも勉強していました。
新薬の研究開発に携わり、治療方法がないとお悩みの方にいち早く薬をお渡しできるようにという思いから薬学部に入ることを決意します。

薬学と社会とのつながり

薬学は社会に対してどのように貢献しているのでしょうか。
薬の専門家と言えば多くの方が薬剤師と答えるでしょう。

薬剤師は薬局やドラッグストア、病院にいる場合が多いです。
薬に関する不安や疑問を解消し、薬を安全に使用していただくことを目的としながら、薬剤師は地域の人々へアドバイスをしています。
場合によっては市販薬の服用情報を病院へ情報提供することもあります。
地域の人々の健康な暮らしを提供しながら、医療関係者との連携を図っていくために薬学は重要な役割を持っているでしょう。

薬学部に入ると何を学ぶのか

薬学には基礎薬学と医療薬学・臨床薬学・社会薬学の2つの分野があります。
基礎薬学は物理化学や有機化学、分析化学、生理学、生化学など、薬の効果や毒性について分析しながら人体の影響を推測し、効果の優れた薬を開発するのに求められる学問です。

医療薬学・臨床薬学・社会薬学では医薬品に関する幅広い知識をベースとして、医療現場で医療従事者をサポートしたり、患者さんが薬を正しく使えるように指導したりするための学問を学びます。
薬学部に入ると、基礎薬学と医療薬学・臨床薬学・社会薬学を詳しく学習していきます。
なお、漢方や西洋ハーブ、サプリメント、化粧品に関する内容をカリキュラムとして取り入れている大学もあります。

4年制と6年制の違い

薬学部には4年制と6年制がありますが、大きな違いは薬剤師国家試験を受講できるかできないかでしょう。
6年制であれば薬剤師国家試験を受けることができますので、薬剤師の資格の取得を目指している方は6年制を選ぶ方が多いです。

4年制の人は将来的に企業の研究職や開発職を目指している方向きですね。
研究室での実験を中心として、研究者としての手法や知識を学んでいきます。
4年制の魅力としては製薬企業だけではなく、化学やバイオ関係、食品、化粧品メーカーなど医療に限らない選択肢の多さでしょう。