面接で緊張しないために今から特訓します

緊張が起こるメカニズム

人が緊張するのはなぜなのでしょうか。
また緊張する人もいれば、まったく緊張しないって人もいますが、その差についても知りたいところです。
面接時はもちろん、人前に立つとガチガチになって何も話せなくなるとか、試験前や大会前には腹痛を起こすとか、好きな人の前だと自分を出せなくなるとか、緊張はいろんな面で厄介です。

私達人間の体には、副交感神経と交感神経が存在し、副交感神経は筋肉を緩めて呼吸を楽にしてくれるなど、体をリラックスさせてくれる神経です。
つまり、緊張をほぐすために必要な神経ということになります。

一方、なにか重要な事態になると分泌されるノルアドレナリンによって交感神経は活発になります。
交感神経は活動をつかさどる神経なので、筋肉が固くなったり、呼吸が早くなったり、発汗するなどの症状が出る、つまりこれが緊張状態です。
緊張状態になるということは、副交感神経より交感神経が活発になっている証拠と言えます。

緊張しやすい人の特徴

緊張しやすい人、緊張しにくい人という分かれ目はどこにあるのでしょう。
とある研究によると、私的自己意識が強い人は緊張しにくく、公的自己意識が強い人は緊張しやすいという報告があります。

「私的自己意識」とは自分の内面に目を向け、自分について考える傾向のことです。
対して「公的自己意識」とは、他者からどう見られているかを気にすること、他人の評価を気にしながら行動する傾向を指します。
つまり、人からどう見られているか、他人の評価が気になる人が緊張しやすいということになります。

日本人にはシャイが多いと言われていますが、実は日本人は緊張しやすい遺伝子を持つという研究報告があります。
日本人の遺伝子には、心身の安定に関わるセロトニンの分泌に影響する「S遺伝子」が極端に多く、緊張しない遺伝子と言われる「L遺伝子」が少ないという結果だそうです。
これだけで日本人が緊張屋さんとは言えませんが、遺伝子レベルで緊張するならこれはもう仕方ないと言わざるを得ません。

緊張を上手にほぐす方法とは

緊張をほぐすには、まず意識を変える方法を試してみてください。
例えばなにかの発表会があったとして、「失敗しそう」と思えば緊張に繋がりますし、「これはチャンス!」と思えばリラックスして挑むことができるでしょう。

また、緊張を抑え込もうと意識すればするほど緊張感が高まるため、「面接では緊張するのが当たり前」と受け入れることで、それ以上緊張を増大することを防げます。
大きな目標を設定するとそれがかえって大きなプレッシャーとなることになりますので、目標は高すぎず、身の丈にあった目標設定を心がけることも緊張をほぐすコツですので覚えておいてくださいね!