海外で薬剤師として働くには

海外で薬剤師として働きたい!その方法は?

日本の薬剤師免許を持っていても、海外ではその国の薬剤師免許がなければ薬剤師として働くことはできません。
どうしても薬剤師として働きたいのであれば、働きたい国の薬科大学で学び直す方法があります。

お金も時間もかかることになりますが、この方法であればその国の薬学教育を基礎から身につけることができますし、実りある時間を過ごすことができるでしょう。
大学によっては外国人薬剤師への単位免除などの優遇もありますので確認されるとよいと思います。
大学に入り直さずに、その国で必要となる試験にパスするという方法もあります。
外国人薬剤師対象の試験を受け、国家試験を受けて薬剤師になる手段です。

海外の薬科大学に入る方法も、国家試験を受ける方法も、いずれも難易度が高く、しかも費用が高額で時間もかかります。
難易度が高い方法やお金と時間がかかる方法は避けたいという人には、ボランティアに参加して海外派遣スタッフとして力を発揮するという方法がおススメです。
有名なところでは「国境なき医師団」がありますが、薬剤師の募集も行っています。
海外派遣は通常半年から1年間で、2年以上の臨床経験または総合病院で勤務するなどの条件を満たすことで、資格がなくても現地で就労することが可能です。

海外で働くために準備するもの

海外で薬剤師になるためには、それなりに準備するものがありますので、スケジュールを組んで計画的にプランを考える必要があります。
現地の国家資格がなければ薬剤師として職を得ることができないため、まずは必要な資格を取らなければいけません。
日本の薬剤師国家試験同様、簡単な試験ではありませんので、準備期間もかなり必要になると考えておきましょう。

もちろん語学力も必要不可欠で、生活レベルの語学力ではなく、実務レベルの能力が求められます。
海外では就労ビザがないと働くことができませんので、就労ビザについてもきちんと準備をしなければいけません。
ビザには観光ビザ、留学ビザ、就労ビザなど種類があり、自分に必要なビザを用意しましょう。

海外で働くことで得られるメリット

まず第一に言えることは、日本を飛び出して海外で仕事をすることで、国際的な医療の知識と技術を身につけることができるということが大きいでしょう。
文化や宗教、言語、生活スタイルも異なる環境に身をおくことは、薬剤師としてグローバルな視点を手に入れることができれば、今後のキャリアにも大きく影響をもたらすはずです。
もちろん語学力やコミュニケーション能力も身につけることができます。
これからは日本でも外国の方に医療の場で対応する機会も増えていきますので、海外で培った経験は必ず役立つことでしょう。